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ヨーロッパ旅行で耳にする「シェンゲン協定」って何?EUとの違いは?

こんにちは、もっちんです。

今回、娘の結婚式に参加するためにスイスのチューリッヒに行ってきました。

せっかくなので、イタリアにも足を延ばし、フィレンツェとベネチアの観光もしてきました。

 

目次

ヘルシンキ空港で乗り継ぎ(トランジット)

今回は関空からチューリッヒまでの直行便がなかったので、ヘルシンキ空港で乗り継ぎをしましたが、フィンランドがシェンゲン協定加盟国のため、ここで入国審査がありました。

ヘルシンキで入国審査されると、以降、協定加盟国に入国する際にパスポートの提示は不要になります。なので、スイス・イタリア間はチケットの提示のみで飛行機に搭乗できました。

 

シェンゲン協定って何?

あまり聞きなれない言葉ですが、シェンゲンとはルクセンブルク大公国にある人口500人ほどの小さな町の名前です。

1985年に、そのシェンゲンにて出入国検査(国境検査)なしで国境を越えることを許可する協定が結ばれたため、「シェンゲン協定」と言われています。

 

加盟国(シェンゲン領域)間の国境管理を廃止してシェンゲン領域外から域内に入る渡航者に対し、共通のビザの発給基準を定めています。(日本人は観光目的ならばビザは不要です)

 

シェンゲン協定は2020年現在、EU(欧州連合)加盟28カ国内の22カ国とEFTA(欧州自由貿易協定)加盟4カ国の計26カ国で適用されています。領域内では、加盟国以外の人でもパスポートなしで自由な移動が認められています。(でも国際身分証明書であるパスポートは常に所持することをお勧めします。)

シェンゲン加盟国に最初入国する際にはパスポート審査を受けますが、いったん入国するとその後の加盟国間の移動は面倒な手続きなしでスムーズに国境越えができ、一般の旅行者にとっても便利な制度といえます。

出国する際も、最後の加盟国にてパスポート審査を受けることになります。

 

ただし、現地での長期滞在ビザを保有しない日本人がシェンゲン領域に滞在できる期間は、「あらゆる180日間で最大90日まで」と定められています。なので、半年に何回も加盟国を訪れている場合は注意が必要です。

 

EU, EFTA およびシェンゲン協定加盟国

EUの28ヶ国

EUとはEuropean Unionの略、欧州連合(ヨーロッパ連合)のことで、政治や経済、安全保障における加盟国間の関係深化を図ることを目的としています。

共通通貨は「ユーロ」で加盟国間で流通しています。またパスポート無しで移動できます。

最近は移民の増大等の理由から、イギリスがEUからの離脱を表明したりして、何かとクローズアップされています。

アイルランド デンマーク
イギリス ドイツ
イタリア ハンガリー
エストニア フィンランド
オーストリア フランス
オランダ ブルガリア
キプロス ベルギー
ギリシャ ポーランド
クロアチア ポルトガル
スウェーデン マルタ
スペイン ラトビア
スロバキア リトアニア
スロベニア ルーマニア
チェコ ルクセンブルク

 

EFTA(エフタ)の4ヶ国

EFTAはEuropean Free Trade Association の略で欧州自由貿易連合を指します。もともとはイギリスがEEC(EUの前身)に対抗して結成した経済協力機構のことです。

現在は下記4ヶ国が加盟していますがいずれもEUには加盟していない国です。

アイスランド
リヒテンシュタイン
ノルウェー
スイス

 

シェンゲン協定加盟国26ヶ国

シェンゲン領域はEU28ヶ国のうちの22ヶ国とEFTAの4ヶ国によって形成されています。

(EU加盟国のうち、アイルランド、イギリス、キプロス、クロアチア、ブルガリア、ルーマニアを除きます)

アイスランド ドイツ
イタリア ノルウェー
エストニア ハンガリー
オーストリア フィンランド
オランダ フランス
ギリシャ ベルギー
スイス ポーランド
スウェーデン ポルトガル
スペイン マルタ
スロバキア ラトビア
スロベニア リトアニア
チェコ リヒテンシュタイン
デンマーク ルクセンブルク

 

今回の旅行では、ヘルシンキ空港で、入国審査を受けたため、スイスやイタリアへに到着した時はなんの審査もなくスムーズに入国できました。

シェンゲン協定という聞きなれない言葉ですが、ヨーロッパ旅行をする際は、しっかりと理解しておいた方がスムーズに移動できると思います。

 

 

 

 

 

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