こんにちは、もっちんです。
私の家から、500m後ろには、九頭竜川という大きな川があります。
目次
九頭竜川とは
九頭竜川(くずりゅうがわ)は、日本の福井県嶺北地方を流れる一級河川。九頭竜川水系の本流。流域面積2,930km2は福井県の面積の約70%にあたり、県のシンボルの一つとされている。 引用:ウィキペディア
九頭竜川は、鮎釣りのメッカとして、例年、アユ釣りのシーズンには、県内はもとより、中京や関西方面からも多くの釣り人が訪れています。
また、捕れる鮎についても、豊富な水量と激流をかきわけて力強く泳ぐため、ヒレがピンと大きく、身がキリリと締まっておいしいのことです。さらに、九頭竜川には海から遡上する豊富な天然鮎に加え、日本海側で最大とも言われる稚鮎放流を行っているため、良く釣れる川として知られていました。
しかし、一昨年、昨年とこれまでにない不漁ということで、かなりニュースにもなっていて、訪れる人も激減しているとのことです。
義父もアユの友釣りが大好きで、長年九頭竜川に通っていますが、昨年は一日いても全く釣れない日もあったということで、こんなに釣れないシーズンは初めてだと嘆いていました。
たしかに、例年、堤防の付近に駐車してある県外ナンバーの車を見ることがあまりありませんでした。
入漁料として安くはない年券(12,000円)や日券(3,000円)を購入し、たくさんの釣果を期待して遠くから来ているのに、全く釣れないということであれば、それはやはり来ませんよね!
今年も6月16日(土)に九頭竜川中部の遊漁期間が解禁となりますが、状況について調べてみました。
不漁の原因について
不漁の原因については、漁場の運営管理を行っている九頭竜川中部漁業協同組合の意見では、いろいろと要因はあるが、最大の原因は
アユの天然遡上数の減少
ということだそうです。平成29年の調査結果は、不漁といわれた平成28年の遡上数の約18%という極端に少ない数字だったということです。
もともと、漁協でも養殖鮎の放流に力をいれており、平成28年も7.5t(95万尾)放流したのに、釣果が芳しくなかったということで、平成29年も10.7t(130万尾)の放流を行ったのですが、それでも釣果には現れませんでした。
どうして遡上数が減ったかということですが、
遡上時期の水量が不足
平成28年、29年は暖冬の影響により、雪が少なかったことに加え、農業用水で川からの取水が多い時期と、4月下旬から5月に極端に雨が少なかったことが重なり、水量が例年より極端に少なかったため、遡上数が大幅に減少した。
鮎の産卵場面積の減少
外部機関の調査によると、従前より鮎の産卵場について、河川改修工事等による砂利採取によりその面積が半分以下であるとの報告を受けたとのことです。
さぎり漁による捕りすぎ
さぎり漁は 一般の人は出来ませんが、組合から特別の許可で投げ網を使用して産卵のための落ちアユを捕ってしまうというやり方ですが、捕りすぎにより産卵する鮎が減っているという話もあるそうです。
サクラマス増殖による弊害
鮎で有名な九頭竜川ですが、ここ最近はサクラマスが良く釣れる川と言う事でも有名になっています。
サクラマスは餌として稚鮎を捕食するため、数が増えると大量の稚鮎が餌として消費されているので、遡上する数が減っているという意見もありますが・・
今年の予想は?
①今年度の稚鮎の放流量は昨年並みの130万匹程度(今シーズンは寒い時期にもよく釣れる琵琶湖産の稚アユの割合を、昨年の4倍増やし、全体の4割まで引き上げたということです。)
②福井県内水面総合センターの発表では、今年の鮎の遡上数は昨年より若干多いとのことです。
③今年の大雪により水量は安定?
多少の安心材料はあるものの、実際には解禁の日以降の釣果で判断するしかありませんが、以前のような釣果にもどるにはもう少し時間が必要なのかもしれませんが、昨年も日によってはそれなりの釣果がこともあるので、あとは自分の腕を信じて(;^_^A チャレンジしてください。
釣れない外的要因としては、鵜の増加、ウグイの増加もあります。
そして鮎の生息状況としては鮎の生息自体が減少しており(結果として鮎の大型化がある)、鮎の卵が大幅に減少しています。
この様な状況ではさぎり漁だけではなく、友釣り、コロ釣りなどの鮎漁全般を1,2年間自粛しなくては回復には至りません。
また、鮎の受精卵の大量放流などあらゆる手立てが必要です。